まつり

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜のまつりのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

悲しくなるほど平成初期のノリに戻されてて、ルッキズム、セクハラ、楽しくない下ネタとギャグに泣けた…どうしてこうなってしまったの…

これまでの作品にあったテーマ性も見えず、苦しんできた(の設定と解像度の甘さにももやったけと)敵に対して「がんばれ」と声がけするラストには恐怖すら感じた
鬱の人をはじめ現状がしんどい人に「がんばれ」は禁句なことはもはや常識とすら思っていたのに……

クレヨンしんちゃん映画においてはしんちゃんだけじゃなく、野原家(シロ含む)、かすかべ防衛隊、幼稚園の先生、その他ゲストキャラの活躍と連帯も胸熱なのだがそれも見られず、
特にみさえを終始「イタイおばさん」的に描いていることが悲しかった…(特にカンタムが踊るシーン)

冒頭、子ども2人放置して窓開けてコンビニにいくみさえとか、なんでそんなんにしたん…って引っかかるところが多すぎた
かわいい女の子がいる焼き鳥屋で胸と尻を見て鼻の下伸ばすひろしとか、今の時代に子供に見せたくなさすぎたんだけど、やっぱり脚本一つで変わってしまうのかしら…

子ども向けに終始したいならよくわからない絶妙に社会課題を絡めているようで浅すぎる設定の敵キャラを作らずファンタジーにしたらよかったのに…何がしたかったのって感じ
敵キャラの設定も浅すぎて、アイドル追っかけ描写も浅いand違和感で(一緒にご飯行って家まで知ってるとかありえんし😂)なんかわかりやすい「弱者男性」にしてみました!って感じが悲しくなった…もっとどうにかできたのでは?でしかない

新橋でティッシュ配ってるだけであんな絡み方されることもないし、そもそもティッシュ配りも立派な労働だから「働け!」といわれる筋はないし、
兎にも角にもあらゆるセリフに重みと意志がなく、悲しかった…
ここ数年本当に良い作品が続いていただけあり、残念でしかない
まつり

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