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左様なら今晩はのkitoのレビュー・感想・評価

左様なら今晩は(2022年製作の映画)
3.5
心温まる恋愛ファンタジーで良かった。

坂道3グループとも箱推ししていて、Amazonの配信告知で「おや、久保ちゃん」となった。ただ、冠バラエティと楽曲は好きだけど、映画は正直あまり期待していなくて、すぐ止めてもイイやという心構えで見始めたが、予想に反して非常に楽しめた。

原作は単行本1巻の漫画。監督・脚本が女性だと知り、全編に渡り、どこか繊細で儚く懐かしい雰囲気が感じられるのは、女性ならではの感性だと合点がいった。舞台が美しく撮られた尾道なのと、久保ちゃんの備後弁も違和感がなく良い感じだった。

アイドル主演なんて学芸会レベルの演技じゃないかと懸念もしたが、久保ちゃん、いや、久保さまったら、大河ドラマ抜擢を去年、冠バラエティでバナナマン設楽にからかわれていたのを思い出した。和風でお淑やかそうなお顔立ちも、本作の ”ウブな幽霊” 役に似合っている。

共演陣も良かった。うさん臭い不動産屋は「オカルト」が怪演だった宇野祥平、霊媒師役の中島ひろ子はお久しぶりだけどあまり変わってなくて懐かしい。会社の後輩同僚の小野莉奈は知らない俳優だけど、顔立ちが今風のOLっぽくて、久保ちゃん幽霊と対照的で良い。

アパートの住人で主役の萩原利久は、ドラマ「探偵が早すぎる」などちょくちょく見かける。あくまで役の性格だけど、彼の優しさは優柔不断と表裏一体で、同性からするとイライラする。ただ、私の経験則だけど、なぜか女性にモテるタイプなんだなぁ〜

試し読みで見た原作漫画の”ちょいエチ”要素は映画では省かれている。さらに原作では明かされている久保ちゃん幽霊の亡くなった事情も描かれていないし、ラストも良い感じに余韻を残している。これら諸々の監督の制作意図、私は好きだったりする。

▪️追記
昨夜深夜オンエアの冠バラエティ「乃木坂工事中」で、久保史緒里が朝ドラ出演の山下美月らと顔中粉だらけになる飴探しゲームをやっていた。
もともと色白な久保ちゃん、粉だらけになったのにさほど変わらないのが大いに笑えた。
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