父母ともに癌

皇帝のいない八月の父母ともに癌のレビュー・感想・評価

皇帝のいない八月(1978年製作の映画)
2.7
キャストとタイトルに惹かれて観た。
なんて言うんやったっけこういうジャンル。危機管理的なやつ。アメリカとかであるやんか。

内容は失敗したシンゴジラと失敗した 新幹線大爆破を足して1.7ぐらいで割った感じ。
人物描写が薄いのに捨てきれていなくてストーリーをもたつかせる。
クーデターの脅威も演出しきれていないように感じた。危機管理の話なのに危機が弱いんだな。しょぼい話にみえちゃう。
終盤のバタバタ人が死ぬ展開も唐突で、人が死ぬというドラマ性を消費しているだけのようにみえる。
あと、列車が爆発炎上するシーンに渥美清が居ないのはどうだろう。だったら出したらダメだと思う。あんなに強烈な個性。

ただ好きな役者が多いので最後まで見ていたなあ、という感じ。神山繁と橋本功が良かった。
渡瀬恒彦は落ち着いちゃっててなんだか不満。暴走パニック大激突や狂った野獣の時の感じを期待しちゃった。
山本圭はエロい。ああいうオヤジになりたくて勘違いしているオヤジをよくみる。
吉永小百合は美しすぎて、ぞんざいに死んで行く演出に怒りを感じた。

もっと面白いと思ったがなあ。長かった。キャストが勿体ないなあ。
父母ともに癌

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