皇帝のいない八月の作品情報・感想・評価

「皇帝のいない八月」に投稿された感想・評価

nsd

nsdの感想・評価

3.3
邦画では珍しいポリティカルサスペンスの佳作。アイデアや個々の設定、キャラクターは面白いが、かゆいところに手が届かない中途半端な描き方ではある。特に、クーデター鎮圧の描写。テロップだけかよ!爆発シーンも何だかチャチいよ!この作品は、てきぱきと事態を処理する高橋悦史と、極悪な三國連太郎、滝沢修を楽しむものだ。あと、なぜか巻き込まれる渥美清。

このレビューはネタバレを含みます

将校によるクーデターと言えば二・二六事件等、最近のフィクションでは「亡国のイージス」あたりが有名か。
テーマはすごい面白い、むしろ今の時代だから考えさせられる。実に骨太な作品。
ツッコミどころは多々あるけど、己の信念に基づきクーデターを決起させる側よりも、保身と権力に取り憑かれた政治家サイドの方がよっぽど怖い。
ラストのほぼ全員死亡というのもすごいけど、三國連太郎が脳手術で廃人にされるのもすごい、、
権力者こええよ。
bakuro

bakuroの感想・評価

1.5
ドキュメンタリータッチがやりたいのか、メロドラマがやりたいのか、どっちつかず。
iwapuuuu

iwapuuuuの感想・評価

2.0
原作未読。
キャストは豪華。

当時の邦画の悪い傾向、“無駄なロマンス要素”で引いた。原作もこんな設定なんだろうか?

監督名からイヤな予感はしていたが、所々で“社会派”臭ぷんぷん。もっと“エンターテインメント”に徹していれば、あの結末も生きるのになぁ‥。
実際の自衛隊によるクーデター未遂事件報道を基にした小説の映画化作品。

ブルートレインさくらを舞台に、自衛隊の過激分子の企てたクーデター計画を『カサンドラクロス』的な列車パニック要素を入れた、アクション映画になっている。

憲法改正が話題なっている今の方が、時代にあっているかも知れない。

元々、渡哲也を主役に起用する予定だったが、テレビドラマシリーズのスケジュールを優先する石原プロが渡哲也のスケジュールを譲らなかった為、渡瀬恒彦にキャストを変更して作られた。

最終的には、みんな死んじゃうって感じですが、それにしても吉永小百合が銃殺されるって珍しいと思います。
naokit

naokitの感想・評価

3.0
なかなか骨太なテーマ。正義は観る場所によって違う…的な。
最後の爆破シーンあたりは、シッチャカメッチャカ(こんなフレーズ最近聞かないですね。)(u_u))でしたね。
しかし、渡瀬恒彦の狂気、吉永小百合のかわいさと大地喜和子の妖艶さは堪能できました。
この映画の渡瀬恒彦は『戦国自衛隊』の矢野役と表裏一体。
大規模な右翼クーデターを引き起こすエリート軍人役。

山本薩夫監督自身のイデオロギー的とは正反対の人物だが、文句無しに格好良い。
言ってることはテロリズム丸出しの妄言なのに、熱い演説してるだけで格好いいってなっちゃう。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

1.9
スカパーにて。何々?自衛隊によるクーデター勃発?寝台列車ブルートレインを舞台にしたアクション?超面白そうじゃん!!!

…と期待して見たら…ナンジャコリャ?こんな統合性の無い物語あるか?
リアリズムのかけらも無い。これはナカナカの駄作だと思います。

吉永小百合が山本圭演じる記者の元婚約者役。だが渡瀬恒彦演じる元自衛官に略奪されていて、自衛隊幕僚である父(三國連太郎)には勘当されている。

トラックからのパトカー襲撃に日本に無い機関銃の弾が使われており、そこから事件の真相に近づいていく。フムフムなるほど。ここまでは良かった。

山本圭は家に帰る為、吉永小百合は旦那を追うために福岡からブルートレインに乗るが、何者かに妨害工作を受ける。実は自衛官でありクーデターのため全国の駐屯地から決起した自衛隊員が集まるという。
ええええ?クーデターへの足に寝台列車を使うの?そんな非合理な。

1時間くらい鑑賞してやっと渡瀬恒彦が登場。ブルートレインに爆弾を仕掛け東京に向かう。他の駐屯地の決起者は速攻鎮圧されちゃい孤立無援。なんだその無計画さ。そのクーデターのどこに成功する要因があったんだよ…
しかもそのまま東京駅に向かうって…そこからの策が何も無い…
クーデターでも何でも無い。ただの自爆テロじゃん。

日本人が堕落したと息巻くが全然理にかなってない。自衛隊員をバカにし過ぎじゃないですかね???

クーデターに対して政府の対応が右往左往。派閥間の政治ゲームが楽しめる。暗躍する右翼の大物。総理大臣も裏で繋がっている。自衛隊の超法規的な特殊部隊。CIAの関与も臭わせる。

国は手段を選ばず、暗殺や拷問、社会的抹殺も行う描写もある。その割に渡瀬恒彦演じる元自衛官は5年前にもクーデター失敗をしているのに、またクーデターを普通に起こしてるんだよな。何か?公安とかにマークされたりしてないのか?

挙げ句の果てに、婚約者がいるのに力づくで誘拐され手篭めにされた女(吉永)が、5年間夫婦として暮らしたから情が移ったんだと。
んなバカな。なんで5年も逃げ出さなかったんだよ。完全なる飼育かよ(笑)

山本圭は元海外特派員の記者のような職業で、某国のクーデター事件を経験しているという設定。だが、そもそもこの設定が物語解決に何も関係が無い。過去の体験を元に銃撃戦に挑むとかじゃないのか?

海外の映像は、チリのクーデターの記録映像などを使っているようね。
またブルートレインなどはセットな模様。最後の列車爆破はベニヤ感満載でペラッペラだったが、ここはまぁ愛嬌としよう。
apple

appleの感想・評価

3.3
実際にあったクーデター事件をモチーフにした大一級のポリティカルサスペンス映画。

正しい正義、正しくない正義。
左翼も右翼もどちらも愛国主義者には変わらない。
憲法、軍人、国家のアイデンティテーとはなにかを考えさせる。
そして、列車内でのクーデター演説中の乗客の描写は、今の日本を映してると思います。

中立的に捉えようとする作り手の努力も関心します。

報道規制、政治家の汚職と派閥争い。
あぁ、どこかの政治家も同じことしてるなぁ〜と思ったりしました。
渡瀬氏の若い頃がめちゃんこかっこいい
ひと昔前の自衛隊の軍事問題モノにしてはすごく中立的に描かれてるのでは。

しかし面白くはない…クライマックスの銃撃戦が全然カッコ良くない…