「田舎に行ったら襲われた」系の王道ホラー。やっぱり舞台はテキサスだよね~！
ホラーのお約束守りすぎて、ほぼ「悪魔のいけにえ」。そこが面白いと思った。悪魔のいけにえとどこが違うのか、間違い探しみたいな感じで観てた。一番の違いはやっぱり殺人鬼。レザー・フェイスみたいな一目でイカれてると分かる奴ではなく、ちょっと不気味だけどどこにでもいそうな老人が襲ってくるのは、私としては新鮮だった。しかもかなりのヨボヨボっぷりで、走ったら転んで死にそうなほど弱そう。一目みて、誰もが彼らを弱者だと認識し、油断して、しかも寛容に振る舞おうとする。そこを利用して殺人を犯していくのが何ともイヤな感じで良い。彼らに優しさを見せた若者から殺されていく。若者たちは結構良い奴らだよ。
「老い」や「後悔」がテーマでもあるんだけど、精神が若いまま成長をやめ、諦めることを学べなかった人はさぞ辛いだろうと思う。殺人鬼のおばあちゃんは見ていて息が詰まるくらい苦しい人生だったのだろう…
と今作を観て同情したりもしたが、続編であり前日譚である「パール」を観た後に再度鑑賞するとかなり違った印象になって面白い。一番気になるのは、ハワードがなんでこんなことになってるのかってこと。これも「愛」の形だとでも？(笑)
