ねこま

黒い家のねこまのレビュー・感想・評価

黒い家(1999年製作の映画)
3.2
前から観たかったやつ!
とりあえず全体的にクセがスゴい。
特筆すべきはやはり大竹しのぶの怪演。前半は抑揚のない喋り方で、単純な質問を投げ掛ける程度の会話しかしなかったのに(これはこれで不気味だったけど)、ある段階から突然ペラペラと話し出す変わりようは怖かった。ずっと口元は笑っているのに目は冷たい様な表情なのも恐ろしい、よくこんな表情作れるなぁ。
大竹しのぶの夫役の西村雅彦もずっと様子がおかしくてハラハラ…西村雅彦が出てくるシーンにだけノイズ音が入るの、何なの(笑)この音が不快すぎる!

ここから以下は不満点。
・大竹しのぶと西村雅彦以外の登場人物が何言ってるのか聞き取れない場面が多い。結構ストレス。
・全編通して演出やらがクドい。西村雅彦のノイズもそうだけど、前半のBGMが雰囲気をぶち壊してる。不穏な雰囲気のはずなのにずっとTRICKのギャグパートに流れてそうな曲流れててる…真剣なのかふざけてるのか分からん。
・主題歌が映画の雰囲気に全然合ってない。なんかスタイリッシュな歌…
・主人公が独断で単独行動しすぎ。いくらホラーでも見切り発車しすぎ!
・彼女何者だよ、学者ですか?都合良すぎない…?
・その彼女の上司?もヤバイ奴やん(笑)立派なサイコパスだよ。なんで調査報告をストリップ劇場でやるねん!ストリップ嬢を何度も映すので会話内容が入ってこない。ここでもボソボソ話してるから実際何話してるのか聞き取れない。
・サイコパススリラーだけど能力高すぎてもはや異能持ち。人じゃない。

挙げたらキリがないくらいクセ強映画だったけどそのクセがあまり上手くハマってない感じだった。
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