制作陣の突き抜ける情熱を感じさせてくれる良作。
ドリフトシーンが凄いらしいという口コミを見て気になっていた本作ですが確かに凄い！もはやカルト映画の域に到達していると思いました。
野村周平演じるグランツーリスモの日本チャンプの主人公がモノホンの車に乗ってドリフトNo.1を目指すという王道ストーリーには「たかかゲーマーでしょ」とナメてた相手を才能でひっくり返す気持ちよさもありつつ修行でその才能をさらに伸ばすシーンも用意されており、ドリフトというニッチな題材でもストーリーに乗りやすく間口の広い作品になっています。
今回キャスト陣で一番良かったのは吉川愛さん。この手の明朗なキャラクターは似合いますね。彼女がいるだけで映画がパッと明るくなるような魅力がありました。
なにせこの映画の目玉であるCG無しの迫力あるドリフトシーンは他ではそうそう観られないであろう凄まじいもので、ストーリーを最低限にまで削ぎ落としてドリフトシーンをたっぷりと観せる構成にしたのは大英断でしょう。目が釘付けにされるスーパーテクニックに大興奮の120分間でした！
