肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

アリスの空の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

アリスの空(2020年製作の映画)
4.0
長編デビュー作でレバノン内戦を描くにあたりストップモーション、合成アニメーションなどオシャレさとファンタジックユーモアを恐れず取り入れた意欲作
バンド・デシネ作家風センスもありつつある意味ではホドロフスキー監督の後継か

実験的挑戦作なのか、実に面白く見させてもらいましたよ!
長編デビュー作である"粗さ"も込みでインディーズ映画感が絶妙に好みな作風でした。『プレイリスト』がそうでしたが、これこそBD作家の初監督作と言われても納得しそうなユニーク作ですよw
それもアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『リアリティのダンス』(2013)からの近代作を参考にしていそうな"カルト"寄りとは、「レバノン内戦」を描きながら悲壮感に塗れてはいない"ユーモア"のある作風で、"抽象風刺画"的表現は"シュール"でありながら"(制作費)低予算をカバー"する効果も発揮しているのを覗えます。

そして"内戦"を描いているのにも関わらず、ファッションは70年代の流行をおそらく掴んでいて、カラー表現からも色味が溢れた"カラフル"であったりと、『ジョジョ・ラビット』や『エセルとアーネスト ふたりの物語』で見られる"健常なリアリティ"の側面を描いた映画でもあるんです。
70年代のクラシックさを出すためかノイズまみれ(低画質)加工が施されて、制作年を疑うタイムスリップ感がありながらもきちんとお洒落さも溢れているとはMyFFF(フレンチ映画)の面目躍如な作風で満腹度が高いですw

オープニングとエンディングが繋がる演出なんてのも大低評価Netflixモレッツ映画『マザー/アンドロイド』で味わったばかりですが、こうも違ったフリとして気持ち良く観終われるのも満足度の差が出るかと思われますw