アフガニスタンの難民キャンプで生きる青年の生活の1コマを描く短編ドキュメンタリー。
教育を受けられなかったこと、家族を支えながら貧しい生活をしていること。そんなこともあってか、彼には生き方を選ぶことすらできない。
優しくも鋭く真っ直ぐな眼差しにも、行動や発言にも知性を感じるし、未来を切り開いていきたい思いもひしひし感じるのに、そもそもそのための選択すらできない。
こうして映画を観て、色々思うことすら彼にはできないのだろうな、色んな気付きを得て、鋭い感想を言ってくれそうなのに、と思い、自分が様々なことを甘受できていることをありがたく思ってみたり。
妻や子に注ぐ視線は本当に優しくて愛にあふれていたから余計に、彼らにより幸せがありますようにと願わずにいられない。