本当の“悪魔”は…。

ゴシックホラー×ジャーロ。足が麻痺した夫を不倫相手と共謀して毒殺したバーバラスティール。でも遺産は孤児院に寄付されてしまうことが判明😱しかも家の至るところで夫の面影が現れ始める…。夫は本当に死んだのか？それとも幽霊なのか？バーヴァの師匠フレーダによるヒッチコックシリーズ2作目！

前作『ヒッチコック博士の恐ろしい秘密』と同様に『レベッカ』影響下の作品だけど、ヒッチコックオンパレードだった前作ほどのヒッチコックみはなく、どちらかというと『悪魔のような女』や『地獄へつづく部屋』的な雰囲気。今回も怪しげなことしてるヒッチコック博士とバーバラスティールをメインキャラに、屋敷のメイドさん等キャストも続投。

博士のどこが怪しげかというと、高名な医学博士なのにこの世とあの世の狭間について研究していて、期待されてる本業での発表はサボり中。しかも毒薬飲んだ直後に解毒薬飲めば足の麻痺が治る！とかいうそんなわけないじゃん！な謎実験を自分を被験体にしてやってるというイカれ具合。そりゃ奥様も嫌気がさすわ🤣何か横暴だし！そんで夫の主治医と共謀して殺害→幽霊出現の流れ。

この幽霊がジャケ写の通りな格好で出てくるのがサイコーに楽しい！その出現に至るまでの恐怖演出では、鏡を見ている奥様の背後から徐々に接近していくカメラを用いることで自己を映し出す罪悪感の具現化としての幽霊の印象を強くし、他にも夫との楽しかった思い出を象徴するオルゴールの音色を頻繁に聞き、自身を責めるような犬の遠吠えを恐れたりと自己の善なる部分による後悔の感情が支配的になっていくような演出を多用している。

ただ、それに対して夫の棺を何の躊躇もなくひっくり返したり、遺産のことにしか頭が動いていなかったりと奥様の態度と心情表現に食い違いが発生しているのが心的なシーソーなのか他にも意図があるのか…がキモとなっていく感じ。ちょっと露骨すぎるけど…😅

全体的に手堅いとは思うけれど、個人的には前作の方がフレーダのうまさが発揮されていて好き。本作は少し流れ作業的というか、モチーフ的にも前作を反復して再配置しているだけのように思えるし、その魅力を活かして情熱控えめにサクッと作った感。出涸らしとまでは言わないけれど、味のなくなったスルメを噛ませてる感があった。ジャーロの後作に絶大な影響を与えたジャーロの重要作らしいけれど、ジャーロ感は薄め。

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悪女バーバラ・スティールの顔が怖いゴシックホラー🥀

1910年スコットランドが舞台🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿夫の担当医と不倫する奥様。2人で協力し、車椅子で病気の夫を殺す。すると奇妙なことが起こり、『夫は本当に死んだの！？！？』と怯え狂っていく……
いざ殺すも『遺産の60%を寄付する』と書かれた遺言書が出てきてワロタ😂その後も金庫の鍵が見つからない！という死んだ夫の嫌がらせのような展開が続き楽しすぎる🧡
毎回忍び寄る影が不気味で怖い。最後には驚かされるし楽しかった！！！

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