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マイ・ブロークン・マリコのdm10foreverのレビュー・感想・評価

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)
4.1
【壊れかけのmariko】

ご存知のとおり今回も原作は未読です。
事前の情報(チラシやCM程度)から受けた印象では、もっとドロドロと救いのない内容になるのかなと勝手に想像していたので、そういった意味では「見やすい」映画だったかもしれない。

こういうのって「メンヘラ」っていうのかな・・・。
(あんまり日常的に使う言葉ではないんだけど・・・)
マリコ(奈緒)の「メンヘラっぷり」が、かなりしっかりと作りこまれていて、もともとは永野芽郁ちゃん目当てで観に行ったはずなのに、途中から奈緒ちゃんの演技に釘付けになってしまいました。

昔付き合っていた彼女も割とこういう気質があって、当時は「メルヘン星からやってきた夢見る夢子ちゃん」みたいな呼び方してたんだけど、良くも悪くも「ヒロイン気質」っていうのかな、物事を若干オーバーに捉えてしまう傾向があって、なかなか苦労しましたよ・・・えぇ。
で、そんな時は決って言われるんです。
「私がこんなに苦しんでるのに、どうして私の傍に居てくれないの・・・?」
・・・いや、今隣に居るから話をしているし、何なら昨日も2時間電話で話を聞いて長電話を親に怒られたばかりだし、そもそも僕らまだ中学生なんで四六時中一緒に居てあげることも出来ないし・・・。

そして思うわけです。
「MMK(マジでめんどくせぇ)・・・」

でもね・・・やっぱり別れないんです。
勿論、そんなのもひっくるめて好きだったしね。
だけど、もしかしたら「彼女の支えになっている自分」に酔っていただけなのかもしれない。
・・・つまり、結局僕も「夢見る夢太郎」で二人はお似合いのカップルだったってことか?
あと、ちょっと内容にも触れちゃうので、フィルターかけてコメ欄に残します。
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