ハトのおよめさん

マイ・ブロークン・マリコのハトのおよめさんのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

唯一無二の親友が自分に何の言伝もなく突然いなくなったらどう感ずるか、そんなことを考えるのは恐ろしい。
それに加えその親友の父は筋金入りのろくでなしで、職場はとんでもないブラックというサイアクな環境なのに、あれだけパワフルに生きていられるシィちゃんはうらやましい。そりゃマリコも惚れる訳だネ。
重要キャラなのに押し付けがましくなく、ぬるっと退場する窪田正孝の存在感もちょうどいい。
ドラマチックな物語なのに映画内の温度が上がりすぎず下がりすぎないのは彼の存在が一役買っているはず。
友人には彼氏作るな作ったら死ぬと言っておいて、自分はしょっちゅうダメ男にひっかかるマリコは、なんてリアルなキャラクター造形なんだろう。そういうところもシイノには愛おしかったんでしょう。
でも老人の集まる居酒屋とか、パンケーキのおいしいカフェで突然大声だすのは、やめようぜ!