結論から言うなら結構面白かったです。
最初に結末がわかる女性2人の物語なのですがそこから、砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない。かな?と自分は思いました。まぁ正直思っただけで、あんまり関係はないです。(砂糖菓子もし見たことがなかったら読んでね。中高生で読んでたらちょっと歪みそう)
距離をいくら離しても結局回想のためにその場に記憶が戻るためあまり旅している感はなかったです。そのため、あんまりいないでしょうが、ロードムービーに期待しているなら期待に添えないと思います。
個人的難点ですが。マリコ(主人公ではない)のキャラは結構良かったのだが、主人公が個人的に全然自分にはしっくりきませんでした。主人公の間の取り方、セリフこの二つがとにかく映画であり、臭くあり、性格(豪快)を加味しても正直あまり魅力的なキャラとはいえず、リアリティのあるキャラでもないなという気がしました。
後リアリティといえば、学生時代に顔にアザできているのはいくらなんでも普通に学生生活は無理だと思う。あくまで主人公の回想ではあるので、そのときにアザがあったのかはわからないけど表現としてはダメだと思った。(時代云々に関しても少なくとも現代でスマホ=10年代以降であり、年齢(20〜30代)から逆算しても価値観が違うほど古くはない)
もう少しキャラの掘り下げの方を重視して欲しく、過去の掘り下げはある段階からは視聴者にとって冗長と言わざるを得ませんでした。
総じて惜しい作品だなと自分は感じました。
以下ネタバレ(離して描きますが、ちょっとネガ多めかもなので閲覧注意)
結局主人公もある一定の人間(たとえば釣り人(ツリンチュ)や同僚)を食い潰す人間のような気がしてならん。そしてそれは自分の関することではなく、自分(主人公)としてはマリコがある程度軸である。そこから割と無音のシーンのマリコの言葉は半分ぐらいは自分の言葉だったのではないかなぁと思ったり。最後もなんつーか結局あんたの死は私以外の…と言うシーンはあるが、日常に戻れている以上の答えはないような気もする。まぁつりんちゅのもう会えない人のためには自分が生きているしかないと言う部分なのだろうが。あんまり自分には刺さらなかったと言うだけではある。