たま

小説家の映画のたまのレビュー・感想・評価

小説家の映画(2022年製作の映画)
3.0
小説家ジュニはスランプに陥っていた。
ソウルから閑静な町に後輩を訪ね、また旧知の映画監督とも偶然再会する。

ジュニの言葉や態度には表れないけれど、どことなく感じる威圧感。それは成功した人ならではのものなのか、本質的なものなのか。

モノクロのスタイリッシュな画に、ただただ日常会話が続く。
世間話や社交辞令の中に、時として緊張感や気まずさも交えながら…

そんな中、人気女優で現在は休業中のギルスと出会い、ギルスを主人公に映画を撮りたいと突然思いつく小説家のジュニ。

そんなに簡単に映画はできるものなの?ストーリーさえまだ出来上がっていないのに、そんなことが可能なの?と疑問ばかり。

そして商業映画を忌み嫌うジュニらしい(?!)作品が完成する。

劇中劇の中のギルスはカラフルで、弾けるようなそして穏やかな笑顔を見せる。

試写を見た後のギルスの表情、屋上に行ったきり姿を現さないジュニ…

始まりから終わりまで、かなりの想像力を駆使しながらの鑑賞でした。
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