土平木艮

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュの土平木艮のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

●『モーリタニアン 黒塗りの記録(2021)』を観てたので、グアンタナモ収容所のコトは知ってた。

●あちらの作品でもそうだけど、主要登場人物が『明るくてタフ』である。そうでなければ『理不尽すぎて観ていてツラすぎる』状況になってしまいそう。

●実際、監督は『拘束された息子本人の著作』の映画化を考えたけど、悲惨すぎるのでお母ちゃんのキャラに注目し、ソレを生かす方向性に切り替えた模様。なので『観やすい』。

●しかし、そのお母ちゃんも、彼女を助ける弁護士も、疲弊しきった様子が描かれてた。ことの重大さ・深刻さが伝わる。


●メルケルって人は、やはり存在感がある。



●トルコ人で、ムスリムに改宗しようとしてパキスタンに向かっただけで、3年以上も不当に拘束・収容されて拷問まで受けるって…。

●タイトルほどは『VS』感は無かった。予告編の印象とチョット違った。

●『息子が拘束される〜息子が戻って来る』までの間に色々なコトが有りすぎた上に、お母ちゃんと家族の出来事まで描かないといけない作品なので、『息子を取り戻すために、どう行動して、その結果どうなったか』の部分の描写がチョットあっさりしてた印象。


●不当に拘束されて、拷問までされて…我が身に置き換えて考えたら、絶望感しかない。このお母ちゃんは、やっぱりスゴい。
土平木艮

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