このレビューはネタバレを含みます
キービジュでなんか面白そうと感じて見てみた。注目作だったのかな。シガニー・ウィーバー出てるし。
主人公良かった。
結局犯罪行為なので、法律上は良くないが、多くの女性を救った話として良かった。夫が弁護士なのも良かった。
最初、主人公がいる会議で母体より赤ん坊優先の話が出てて、象徴的な場面だなと感じた。自分の身体なのに自分で決められない、自分の命なのに自分で決められない。赤ん坊が意見してくるわけではなく、安全なところから居丈高に命令だけを下す。クソだ。
自殺しそうに見せるという作戦は結局どうなったんだろう?うまくいかなかったからなんだろうけど、どううまくいかなかったのかよくわからなかった。本気だと捉えられなかったのでダメだった?ということ?男の精神科医達は主人公の境遇にまるで理解がない無能ってこと?
もう一つ良かったシーンが、誰に無料の中絶を受けさせるか決めるところ。レイプされた人か黒人か金銭的に余裕が無い人か時間が無い人かと理由を挙げてくが、リーダーはランダムに選ぶと決める。命を選別しない誠実さを感じた。
人それぞれ事情があり、その真偽や規模もよくわからないのだから、ランダムなのが良いよな。
新薬の開発だって新薬を投与されるか偽薬のプラシーボ(効き目の無い薬)を投与されるかも無作為で選ぶわけだし。
主人公に寄り添って見れて面白かった。夫が隣の未亡人と浮気未遂までいってたけど、その描写は必要だったのか?未亡人に自分の人生がコントロールできないと思ったことある?って質問する夫の傲慢さ無理解さが良かった。
男女の対比だったな。