開始5分で偏差値が3くらいになり、そこから浮上することなく、そのままちょうどエンドロールで0になるという、最高にバカバカしいバカ映画！
長い歴史の映画界で、劇中に間違いなく最多、懸垂をかましているオトコ、我らがステイサム。そのステイサムをもってして、おそらくは「こんな馬鹿みたいな脚本は読んだこないぜ！ガハハ！」と言わしめたであろう…脅威の内容でした。
水深7000メートルの深海で、謎理論をぶちかましてステイサムが素潜りするシーンは、もう…悪ふざけを通り越して悟りの境地。脚本の是非を問うミーティングがあったとしたら、全員3日寝てない…みたいな状況でないと通過しないと思います。いや…素晴らしすぎる。
そんな突っ込みが無限に可能な今作。ただ、素晴らしいのですが、超全力で作られています。半笑いではない。全力でバカをやろうとしている…！これが良い。全力が伝わり楽しいです。どのシーンにも手抜きがない。もうそれが、ちょっと怖い。だって、何に…何に…この映画の何に勝ち筋を見出して最後まで全力で作れたのか…！凄すぎる…！ですから、ニコニコ鑑賞できるし、飽きない内容でした。ただ最終工程付近の、VFXのスタッフはさすがに冷めた視点なのか、あまりの内容に気力が萎えたのか…VFXはかなり粗めでした。
