こなつ

20世紀のキミのこなつのレビュー・感想・評価

20世紀のキミ(2022年製作の映画)
3.8
高校生の男女の初恋を描くラブストーリー。

春さんのレビューで知って是非観たいと思っていた作品。

内容は、そんなに複雑でもなく、ありがちな青春物という設定だが、自分の高校時代をちょっと思い出すような懐かしさがあって楽しめた。

物語は大人になったボラに届いた1本のビデオテープで、彼女が親友の初恋の男の子の観察報告をしていた17歳の頃を思い出すというもの。

親友のヨンドゥが心臓手術を受けるために海外へ行くことになり、その間ヨンドゥの初恋の相手ヒョンジンを観察し、彼の様子を報告することになったボラ。ヒョンジンの親友のウノから情報を得るうちに、ウノに好意を持ち始めるボラだったが、、、

1999年という時代設定、ポケベルやVHSビデオなどレトロ感満載だが、修学旅行のエピソードなどは、ずっーと昔の私の高校時代とちっとも変わらない。お酒こそ飲まなかったが、夜遅くまで部屋で大騒ぎしたことなど今でも語り継がれている。

お国が違っても懐かしさが込み上げる青春のひとコマに胸が熱くなった。

キム・ユジョンのハツラツとした可愛い高校生役が光り、ヒョン・ウソクが爽やかな男子高校生を自然体で演じている。

ハッピーエンドでないのが、ちょっと切ない気持ちになったが、韓国の青春ものはいつも清々しく、爽やかで俳優達の好演とともに心に残る。
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