シンプルに恐ろしい現実が日本の牛久にあるということがわかります。生き地獄をずっとみさせられることになる。カッコーの巣の上でやショーシャンクの空に、とそれほど遠くない、というかむしろそれより酷い、なぜなら彼らは犯罪者ではないのだから。ブルーバイユーが決してフィクションではないことがわかる。結局のところ、本当に移民を受け入れたくないというのがよくわかる。根本的に排他的な国家。このドキュメンタリーを作っているのも結局インターナショナルなバックグラウンドを持つ監督。これではとてもウクライナから移民を受け入れることなど難しいだろう。同じ人間として扱っているとはとても思えない。基本的人権の尊重など戯言だ。閉鎖的な空間で、画質の悪い映像は、疑似体験とまでいうのは憚られるが、その非人道的な空間を想起させる。そしてまさかコロナでそんなことになっていたとは。本当に同じ日本人として恥ずかしい。
