イワシ

なつかしの顔のイワシのレビュー・感想・評価

なつかしの顔(1941年製作の映画)
4.1
成瀬巳喜男の短編。ニュース映画のなかの息子/夫/兄を見ようとするメロドラマながら、花井蘭子は涙を拒否する微妙な葛藤と抵抗を見せる。バスの車窓から垣間見るあの奇妙でおそろしげな兵隊のイメージ!小高たかしの足を引き摺る歩行どこかは畑のなかを進む兵士たちのイメージと重なる。中村秀之『敗者の身ぶり』で詳細な分析があるので是非読むべき。

無音で宙を舞う飛行機模型とエンジン音を響かせる戦闘機。宮崎駿『風立ちぬ』を連想する。
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