イワシ

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版のイワシのレビュー・感想・評価

4.3
ミシェル・ヴォワタの既視感はまるで忘却した過去の犯罪のフラッシュバックのようであり、一種のフィルム・ノワールとして観た。過去が現在に流入するにあたり実際に同一画面上で出来事が起こるのがむしろシュミット的幻想を強める。鈴の廃棄と回帰はメダック『チェンジリング』を想起。

ラストで舞い戻ってきた鈴の落下とそれを覆い尽くす大量の発泡スチロールの白さは問答無用で素晴らしい。
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