ダイヤルN

マーターズのダイヤルNのネタバレレビュー・内容・結末

マーターズ(2007年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

件のパスカル・ロジェの1番有名らしい作品
待ちきれずに視聴して、個人的には好みはゴーストランドの方だけどこっちも内在するテーマなどとても良かった
ゴーストランドの惨劇より救いがない展開
リュシーがカルト集団?から受け続けた虐待の日々を、リュシーが逃げ出して保護されたシーンから遡る感じで見せられるのかと思いきや、作中にてメインで虐待されるのはリュシーのたった1人の親友のアンナだったの、わーーこれがこの監督のやり方な訳ねと
リュシーの復讐が間違ってなかった事を知ったアンナがリュシーに詫びるシーンを観ながら、ああ、子供達は本当に自分達の親がそんな事をしていたなんて、家の地下にあんな施設があったなんて、知らずに育ってたのかななどと考えるとそれが一番おぞましい気もしないでもない
リュシーやその後に出てきた女性の方がえげつない虐待されてた感あるから、アンナの虐待は正直えっそれだけ?感は否めなかったな…それでもまあ殴られたり無理矢理飯食わされたり(個人的にはそれが一番きつかった)してる訳だけど
最終的に生皮剥がされる訳だし
カルト集団のマドモアゼルが語る殉教に纏わる話や、施設の様相なんかを見てるとカルトというよりは研究機関に近いのかな?というイメージ
京極夏彦の魍魎の匣で語られた改宗洗脳実験みたいな、そんなイメージが近い気がしてる
殉教の語り部になったアンナが齎したものは一体何だったのか…という余韻が個人的には好き
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