ダイヤルN

レヴェナント:蘇えりし者のダイヤルNのネタバレレビュー・内容・結末

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ワンハリでイメージを覆されて以来気にかけていたディカプリオ、という話を知人にしたら勧められたのがこの映画
私は文章を書く人間ではあるけれど、こういった作品の前ではどの言葉をどう繋げようとも、気の利いた感想文にはならないな、と感じながら、エンドロールを前に文字を打っている

どこまでも、息が詰まるほどに自然だと思った
この映画の主役は自然そのものであり、ディカプリオ演じるグラスはあくまでもその一部だ
淡々と紡がれる自然界と人間の歴史を、ただこちらは見ていることしか出来ない
ただ、その自然の営みの中に、グラスは生かされ、果たすべきことを果たす
ラストの彼が、妻の後を追うのか、背を向けるのか、それもまた自然のみが知ることなのだろう

続いて野暮な感想を述べると、未視聴の人に伝えるなら、ギャグ要素を一切排除した海外版ゴールデンカムイ、と例えるのがイメージ湧きやすいのではないかなと思う(ゴールデンカムイを知っている前提)
雪山で生き抜く術、知恵に関して多くゴールデンカムイでも見たものが出てきたので、そういったものも例えばギリシャ神話と日本神話の類似性のような、人類の共通観念のようなものがあるのかもしれない
とにかく間違いなく言えることは、熊はヤバいということ

普段こういうアカデミー賞やらなんやらを総ナメにした作品というのは、ついつい穿った目で見がちだったが、数々の映画賞を受賞する作品とはどういうものなのかを改めて見せつけられた作品だった
あと、ディカプリオは本当にいい俳優だと思う
ダイヤルN

ダイヤルN