ドナウ

マーターズのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

マーターズ(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

リベンジスプラッターからスピリチュアルへの転調、それに伴い舞台は生活感のある家屋から無機質な地下室へ。不条理と痛みと幻覚、激烈に先鋭化したSMの極致。犠牲者の前に現れた幻は“自分を傷つけようとする怪物”や“虫の這い回る感覚”といった絶望。しかし、極限のアンナの前に現れた幻は“リュシー”という希望。深い精神世界を覗き込むような後半が好みで、このような作品だとは思っておらず嬉しい誤算でした。

地下室に飾られた写真の中にジョン・ゾーンのジャケットで使われた凌遅刑の写真があったので、もしかしたら他も本物かもしれない。
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