ネコ一族

(ハル)のネコ一族のレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
4.5
この映画、森田監督生誕70年祭りで知る。
また良い邦画作品に出会えた。

もはや古くなってしまった25年前の「パソコン通信」でも逆に今観るとそれが手紙のやり取りのように新鮮。
だって家に帰らないとメール見れなかったもの。
当時ドキドキしながらネットの世界に入って行った頃が懐かしく想い出せた。
会社でもまだWindowsがチラホラ出始めたばかりで、それまではマウスなんかCADでしか使わず、いちいちコマンドをカチャカチャ打ち込んでた。
一般家庭で「マイコン」を持ちクリック一つでパソコンを動かせる様になるのはこの後、まだちょっと先のこと。

今は皆、携帯、スマホ、ネットと当たり前の顔して使ってるけど、まだスマホだってここ14~15年の話し。

何でもタッチ一つで簡単に便利過ぎる今だったら、新幹線のシチュエーションのドキドキ感や、じれったさ、この雰囲気の映画は作れなかったと思う。

今、森田監督が生きていたらどんな映画を見せてくれたんだろう、と映画を見終わって想った。
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