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(ハル)のKのレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
4.0
パソコン通信。>を使ってリプライを送る文化が懐かしい。ずらっと並んだ村上春樹の本。RTはリアルタイムかな。カラオケの選曲といえばハローページみたいに分厚いあれだったなと思い出す…歌本。「男の人との恋愛は、もう一人の自分を選ぶことなんじゃないかと思っています」。赤いハンカチと白いハンカチ。フロッピーディスク。ドラマチックというよりは静かでゆっくりで、少しずつささやかに成長を重ねていく二人。ある程度の人生経験を積んだ二人だからこそ出てくる言葉。文通でもなくLINEでもなく、その間をとったメールという媒体が本作にぴったり。文章が画面に表示され、それを読む場面が多いので少し目は疲れる。かといって小説では出せない魅力を多分に含んでいると感じた。雰囲気が良い。
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