東朴幕院

胸騒ぎの東朴幕院のレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.7
かなりな胸糞作品であったね。
旅先で出会ったオランダ人夫婦から週末に自宅へ遊びに来ないかと葉書を受け取り、少し悩んだものの人当たりの良い夫婦だった事もあり、その提案を受ける事に。
自宅に到着後、少しずつ違和感や不愉快な事が発生するものの、ホスト側夫婦の敬虔な振る舞いにそのまま過ごす事になるのだが…。







胸糞作品は嫌いでは無い筆者であるが、これは余りに救いが無いなぁと感じたね。





最後の石打ちシーンで、これはかなり宗教を意識した描写だなと思ったので、調べてみると…。
レビ記にある牛の頭を持った神モレクに子供を差し出した事による懲罰として石打ちがあるらしい。
という事は主人公夫婦は、何回かこの困難から逃げるチャンスがあったものの、そこに至るまで軌道修正出来ずに結果的に子供を差し出す事となってしまった事を責め立てられており、それは気の毒過ぎるだろうと…。
犯行現場や遺品など隠す素振りも見せずに、アレをやっている夫婦の異常性に恐怖を感じるね。
外観で人当たりが良くても腹の中で何を企んでいるかわからないという人との関係を持つのが怖くなる様な作品だ。
東朴幕院

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