東朴幕院

異人たちの東朴幕院のレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.2
大林宣彦監督による『異人たちの夏』は鑑賞済み。そしてアンドリュー・ヘイ監督版は舞台を英国に移して描かれている。
主人公が12歳の時に事故死した両親の幽霊とかつての実家で交流すると言うのは同じ設定で、両親を亡くした人であれば皆琴線に触れる所だ。
大林版では、季節が夏である事から日本人にはお盆という先祖をお迎えするイベントゴジラあるので、すんなり受け入れられるが、ヘイ版もそれ程違和感が無いが、必然性が脚本に書こうと思ったという件程度なので少々動機が弱く感じたね。
その代わりに息子ゴジラ両親に年齢的に打ち明けていない事を話をして両親から受け入れられるまでの心の蟠りなど非常に繊細な作りで好感が持てた。
そしてポール・メスカルとの関係性やラストシーンなぞとても心打つものであったね。
クレア・フォイ演じる母親の成長した息子を見つめる眼差しとか涙が浮かんでしまう程、母の目であったね。
使っている楽曲もその意味と歌詞が非常にリンクしていてグッド。
東朴幕院

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