"胸騒ぎ"のポイントは人それぞれなので、本作の評価が別れるポイントもそこの違いなのかな、とおもった。
前半、オランダ夫婦は、デンマーク人夫婦の"胸騒ぎ"の境界線をゲーム感覚で推し量っていたようにおもう。というのも、幾度となく殺人を犯してきたためマンネリ化していたのではないだろうか。また、オランダ夫婦は快楽殺人者だと仮定すると、前半の杜撰さも遊びの一貫として考えることはできまいか。
とはいえ、本作に関しては、作為的な部分があるとは否定し難く、評価を下げる点であることは否めない。例えば、自分の子供にとやかく言うな!と注意したくせに、その後に他人の子供の扱い方に対して口を出す一連のシーンなどは、上手い反面作為的にも映る。そのような、お前が言う?みたいなシーンが散見されることに対して、私には少しやり過ぎに感じた。
しかし、そもそも"胸騒ぎ"を主題に置いたのがポイント高い映画。