げんげん

僕らの世界が交わるまでのげんげんのレビュー・感想・評価

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)
4.2
ソーシャル・ネットワークやゾンビランドでお馴染みの俳優ジェシー・アイゼンバーグ脚本・監督のヒューマンドラマ。DVシェルターを運営する母とネット配信で投げ銭に夢中な息子の物語。父親は『お前たちは似てる』と言う。でも2人は自分のことばかり優先してお互いを見ようとしない日々なのだった。

引きこもりや家庭内暴力ではなく、単純に分かり合えないごく普通の親子の物語なのが良い。父親も物語に良いスパイスとなっている。最近の洋画は2時間越えが当たり前で辟易していたので90分以内なのがナイス。続きを描いても良かったが敢えて余韻を残し、見終わった後に観客の脳内であのラストの後を補完する感じは久しぶり。
映画を観たーって感じがする。

ジェシー・アイゼンバーグが出てもおかしくないぐらい主役の2人が早口で台詞が多く、そして情けないぐらい空回りしていく様が好き。次回作も楽しみ。

2024年28本目
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