予告編や前情報から、とにかくブレンダン・フレイザーの特殊メイクによる変貌ぶりに圧倒されていましたが、内容もなかなか濃いめの人間模様が描かれており、濃厚な密室での会話劇だったと思います。
ダーレン・アロノフスキー監督らしいダークな色彩に、それぞれ悩みを抱えた登場人物が織りなす会話の妙。役者陣の演技が素晴らしかったです。
ただ娘さんがね、最後まで問題ありな行動を取っていて、いや気持ちはわかるけど、ちょっとひねくれすぎだろうと、若干イラっとするところもありました。いや気持ちはわかるんですけどね。
地味な作品ですけど、チラシにある「壮絶な心震わすヒューマン・ドラマ」のとおり、ラストはグッときました。