初日に観るも、結局感想まとまらず。
とにかくブレンダン・フレイザーのあの目。聡明で優しいが、過去の経験により悲しみで人生を染めてしまった人の目そのもの。あんな目、誰があそこまで緻密に演じられるの?と思う。
さいごは身体から心を解放したハッピーエンドだったように思う。
主人公が血を流さずにありとあらゆる自傷行為(自慰さえも)を続けていく姿は観ていて辛かった。ただそうすることでしか生きていけない、あの家の中の閉塞的な湿った空気を感じて息苦しくなりそうな。
七つの大罪の全てを犯していく人生だったと自分で感じているのかな?と考えた。罪なんだろうか。
人は他者を救うことができない。自分が愛しさえすれば救えると信じ、その人に全てを捧げても届かない。自分さえいれば良いと、そんな風に思えるほど愛し合えている人のことも救えない。そういう悲しみ、私は知りたくないけれど、いつか知ってしまうことになると予言されているかのような引力のある映画。
主人公・チャーリーの元妻に感情移入しすぎて15年後くらいの自分見てるみたいな気持ちになってしまい辛かった。なんなんだ。私はゲイと結婚して子供産んで離婚するのか将来。一瞬そんな人生もいいかもしれないと思ってしまう。
でも嫌だよ冷静に考えて。笑