登場人物は少ないのに、互いの関係性はどれもちょっと複雑で、一言では表せないな。
愛する人を失ったせいで過食に走り、死を待つ男の最後の五日間の話。
運命的な恋に出会ってしまい妻子を捨てたものの、恋人を失ってしまい、今は巨体に縛り付けられて暮らすチャーリー。
迫りくる死期を感じて、８歳で別れたきりの娘を思い、再会を果たすが……という流れ。
出てくる人物はごく僅かだけど、互いの関係性が複雑で濃厚。
きっかけはチャーリーの裏切りというか、自分の心に従っただけなんだろうけど、周囲に及ぼした影響は甚大で、娘との仲は究極にこじれている。
画面がとにかく暗くて、サイズも小さいせいで窮屈極まりなく、終始息苦しい。
チャーリーに共感できるところもそんなにはないけれど、最後になにかできないか考え、娘の幸せを祈る姿には胸が詰まる。
終盤までの息苦しさがあって、ラストでほっとできるんだろうな。
人を救うことで、自らも救われることはあるのだと思う。
正直、ラストシーンの後は大変だろうな……と思うけど😅
だけど良い思い出があれば。残された人たちの心の支えになるだろうな、なんて思えた。
