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ビリーバーズのamuのネタバレレビュー・内容・結末

ビリーバーズ(2022年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

「恋は雨上がりのように」を観て青年誌漫画原作から受けた感銘(良い意味で少女漫画原作との違いがあった)を、見事に一発でぶち壊された今作。同じスピリッツでも毛色の違いはあるのだろうけども……
しかし、なんつー話や、。

原作未読なので他の方のレビューを読み、原作との違いがどう違うのかについても一応、理解。

取っ掛りとしては、磯村勇斗さん目当てで観たし、なんなら磯村くんの濡れ場目当てだったりもした。だけどこういうのじゃ無かったな~ぁ

絵面が全く美しくないミッドサマーていうか。古くはTRICKていうか。でもその境地にも足元にも及ばない、日本のいやーな雰囲気が漂ったへんちくりんな話だった。

男性脳的発想みを感じるこのストーリーは原作者さんの願望なのか。新興宗教(意思が自分には無く絶対的神みたいな他者にある状況)を交えて閉塞的な環境で人間としての当たり前の欲求を禁じられたら萌えない?と思ったのかな。萌えない。

衣食住が整っていない不衛生な状況下に置かれて、当たり前の欲求をけがれたものとされちゃあ、宗教にハマるというおかしかった思考がさらに明後日の方向にも向くわな。


北村優衣さん。一人であんなに体張って…泣けてきちゃう、、セクシー女優さんなのかと思ったらそうじゃないし、可愛いのに、、ニナミカとかに綺麗に撮ってもらったら良かったね、、哀しいよ、なんか。

磯村勇斗さん。調べたら今作で、「第1回 女性記者ライター映画賞 主演男優賞」という賞を受賞していたのだけど、「女性記者ライター映画賞」って何、その賞。フェミニズムの敵みたいな内容だったけど。しかも第1回目にしてこの作品のこの磯村くんなの?!基準は、何。

ちなみに北村優衣さんは、「毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞」の女性部門での賞を獲っていて、スポニチかぁ……男目線的には最高だったかもね……ってなりました。私は別にフェミニストでもなんでも無いけど、このそれぞれの演者への賞を決めている団体の名称からイメージするに…なんだか、もやっとはしちゃいましたよね…

この作品にメッセージ性とか、作家の伝えたいことといったものは何も感じられず、ただエンタメ作品として面白くない?と思って作ったのだとしたら全く面白く無いし、むしろ不快だったし、演者を不憫に思えて見ていられなくさせるってなかなか無いよなと思った。

でも。磯村くんの俳優人生において記念すべき初主演作品で、本人が「ここからがスタートです。」と答えていた記事を読み、磯村くんにとってこの先の歩みに何か励みになったり勇気になったりする作品であるのであれば、今作での全力投球は本当にがんばったね!!!と拍手を送りたいし、今後のエールにしたいと思います。菅田将暉さんが「共喰い」をがんばったように。
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