コロナ禍で水泳にハマり、ふと気づけば水泳動画をチェックしてしまう自分には無条件に面白がれる作品。
水に触れる経験を通して得られる、心身の気づきなど深いところに気持ちを持って行かれる。
ほっこりとした苦手克服映画と思って観にかかったため、主人公の泳ごうと決意した背景に、思わずホロリと涙してしまった。
ハセヒロの泳げない演技はすごい。あんなに体に力の入った、溺れるかどうか寸前の動きでよく撮影のタイミングに浮けたなあと。そういう自分もあまり泳げなかったところからここ数年で随分と泳げるようになったので、苦しさも体の力みもそれらが抜けていく感じもちゃんと記憶している。けれども、その感覚は一度すっかり頭から出ていかないと思い出せない。それが記憶に刻むコツだということも、懸命に泳ぎ続けることで気づけた。大人の初心者スイマーがほぼ経験するであろうそれらが、ちゃんとこの映画で表現されているのだからすごいと思った👏 （でも、好きじゃない演出が散見。これは好みだからしょうがない）。
