一人旅

エノーラ・ホームズの事件簿2の一人旅のレビュー・感想・評価

5.0
ハリー・ブラッドビア監督作。

アーサー・コナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」の主人公:シャーロックの妹:エノーラを主人公とした、アメリカの女性推理作家:ナンシー・スプリンガーの推理小説「エノーラ・ホームズの事件簿」の映画化シリーズ第2弾です。

前作での活躍を経て晴れて探偵事務所を開業したシャーロック・ホームズの妹であるエノーラ・ホームズをヒロインにした続編で、今回は多くの貧しい女性労働者が過酷な環境で働くマッチ工場を巡る巨悪の陰謀に立ち向かっていくヒロインの奮闘を描いたサスペンスミステリーとなっています。

前作同様、兄譲りの推理力&洞察力を持つエノーラ・ホームズの活躍ぶりが愉しい娯楽ミステリーで、政界・財界・警察(+α)の思惑が複雑に絡み合った大事件の全貌を細かな謎解きの積み重ねによって紐解いていく展開はまさに王道のミステリー物として見応えがありますし、“男性に抑圧された女性の解放と自立”というサブテーマも前作に引き続き盛り込まれています。

主演のミリー・ボビー・ブラウンが人生第2の難事件に挑むヒロインを頭脳と柔術をフル稼働して好演していますし、兄シャーロック役のヘンリー・カヴィルや母親役:ヘレナ・ボナム=カーターら前作からの続投組の活躍も見所となっています。
一人旅

一人旅