「カロリーゼロペプ太郎娘」
ワイはザック・スナイダー監督が好きだ。
そして好きな監督への判定は激アマだ。
ボール3つくらい外れてても、白井球審ばりの「すとぅらぁぁぁいきゅぅぅぅ!!!」と言ってしまう。
その判定に意を唱える選手がいたら、高山VSドン・フライ並みに殴り合うだろう。
だがしかし!
楽しみにしていたザック・スナイダー監督渾身の「REBEL MOON: パート1 炎の子」。
100キロ切る超スローカーブが、ゆっくりと、スローモーションで、
ストライクゾーンからボール5つ分くらい離れてキャッチャーミットにおさまらずに逸れて行く・・・。
判定は・・・、
(;-ω-)ウーン
(-ω-;)ウーン
(;-ω-)ウーン
・・・一旦ドローで。
いやむずいてザック!
これは!
作品としては王道。
所謂、7人の侍。
見た事無いけど、まぁ、簡単に言えば、復讐すべき敵がいて、
その敵を倒すために仲間を集めるて敵を討つと。
本作は2部構成のパート1であり、その全てを仲間集めに費やす。
それで2時間15分かかる訳よ。
正直言うと、ほんとそれぞれの仲間が仲間になるシーンが薄いわけよ。
やってる事はペプ太郎なんやけど、ぶっちゃけペプ太郎の方が濃いんちゃうかってくらいよ。
カロリーゼロのペプ太郎よ。
将軍なんて、身体洗ってちょっと説教したら仲間になるからな。
剣士も何で仲間になったのかイマイチ分からない。
( ゚Д゚)ハァ?
って正直思った。
お前らよー今まで捕まらんかったなと。
ただ、それを尽くして2時間15分なら、そもそも尺が足らん気はする。
その中で収めたと言えるのかどうなのか。
7人おったか分からんが、人数は多かったのかもしれん。
多過ぎたのかもしれん。
終盤のシーンでそれぞれのキャラの背景を敵キャラが一言一言言うシーンがあるんやが、そうやったの??知らんかった!キャラのパートでもっとそれ言えや!って思った。
おそらく、設定自体はもっと膨大の中、それを1ミリも出せずに映える画を優先した結果、
尺も使って話もあんまり歯ごたえ無くなってしまった感じはある。
そう。
映像へのこだわりはやはりザック・スナイダー。
ただ、スローがスロー過ぎでは?というか、長くない?って。
画は綺麗やし、予告映えするんやが、
なんやろなぁ、通常速度⇒ハイライトでスロー⇒インパクトで通常速度という緩急の魔術師だったザック・スナイダーが、
なんかすぐスローに入る上に、長いんよねスローが。
なんやろな、文字で上手く言えんけど、入りをスローにして、インパクトや後味を常速に戻して、緩急の変化でスピード感作ってたのが、メイン部分を余韻も含めてスローにしたり、特にそんなハイライトでもないシーンでスローにしたり。
緩急で大切なのはテンポで、150キロ出ないストレートでも、球速の遅い変化球を交えて三振を獲ってきたタイプなんやが、これって相手がリセットできないタイミングで投げる必要がある。
それを一球一球停止して間をとってしまえば、折角の球速の変化もリセットされてしまう。
そんな感じでどうにもテンポが出ない。
止め画なら映えるシーンは多いモノの、動画での良さってのはあんまりなかったかな。
この辺りは演じる俳優のアクションレベルをごまかす意図もあるのかもしれんが。
剣士のシーンは悪くなかったしねぇ。
元々、300でも予告程肩透かしって感じるザック・スナイダー監督なんやけど、
それでも何か味が残る作品が多い中、本作はなんとも難しい。
というのも、この映画、2部制のパート1。
2時間15分かけたキャラ紹介と考えれば、本編はパート2。
アニメのヒロアカとかの新シーズン始まった時に各キャラクタの紹介、振り返りで1話使うけど、それなんやろなと。
本音を言えば、これはドラマでやるべきだったのかな?って気はしてる。
一人のキャラを1話~2話でじっくり展開作ってさ。
後もしくはゲームにも合ってるのかもしれない。
そういう意味では、映画という尺の制限上の出来とも言えて、尺込みの判定が大分難しい。
映画でやるなら、ぶっちゃけ、配信オンリーなら4時間だろうが8時間だろうが10時間だろうが、一気に作って配信してしまえばいいんよ。
やって、劇場映画の2時間の足枷って、結局劇場の客のサイクルと、人が集中出来る時間の制限だったりするわけやん。
けど、配信映画のメリットって、自宅で見れて、いつでも一時停止して中断でいるわけやん。
小説のように、ある程度節目は作りつつ、けどもうドーンってまとめて糞長時間配信するってのも手なんちゃうかなぁって思うんよね。
ファイル自体は分けるかもしれんが。
それぞれのキャラクタの描写で妥協してしまってる感じがある分、それやったらとことんやれよ、それが配信って環境のメリットやろって。
あと、やっぱR-18の方がザックの演出は映える気がする。
スローにしてもシーンが普通だとフーンで終わる。
脚や首やらがボンボン飛ぶシーンでスロー入った方がさ。
まぁとりあえず、このパート1単品ではどうにも評価は出来ないので、ど真ん中の評価で一旦保留。
パート2次第かな。
まぁただ、ザック・スナイダー監督が元気で映画撮ってるのは良い事よ。