えり

NOPE/ノープのえりのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
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ジョーダン・ピールが面白いということで始めてみた。まさかのSFだったけれど、メッセージが堅かった。ホラー要素はお猿さんのシーンが怖かったけれど、そこまで直接的ではなかった気がするので見れたし、数日後ろを振り向く怖さもなかった。メッセージは特別な状況を自分の特別と勘違いできないと感じた。お猿さんの制裁から奇跡的に生き残った人が大きくなってからもその奇跡を軌跡としてサークルを飼い慣らしているつもりがしっかり飲み込まれてしまう。小さい頃のお猿さんの奥に立つ靴やお猿さんとのグータッチも自分の目に特別に写っただけで、みんなの特別ではなかった。そこに酔いしれて、自分を特別だと思ってしまうと爆走しちゃう。元々みんな特別だし、それは凄いと強いとかそういうことじゃなくて、自分しかいないっていうことで誰かの中から選ばれる感覚とは別に考えて自分を振る舞うと良いなと思った。あと、西洋人のなかでのお猿さんはもしかしたら私なのかもしれないし、おさるさんの狂気もお猿さんを怒らす人にも持ちたくないしなりたくない。
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