えり

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのえりのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
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岸辺露伴シリーズの新作を早く観るためにお金を払う価値があった。パリのルーブル美術館での黒い絵をメインにしたお話で、目に見えるきらびやかさは見えずにお話が贅沢だった。ドラマ同様能力ではなく神話?を辿るので、ファンタジーで身近さを感じる奇妙さがあった。若い頃の岸辺露伴は唇の形が岸辺露伴ぽかった。映画館だとひとつひとつの描写やセリフに集中して、伏線の回収に満足感はあるけれど、お話全体の1.5割くらいしか回収できていないと感じる見たあとの奇妙さもある。見て満足感を得られて、見たあとも考えさせられる余韻を残す作品は、消費されずに丁重に扱われ、後悔も残さない。光を反射する鏡は人を映すが、全てを吸収する黒は何を映すのか、見て実感もできるし、見た後に考えさせられるセリフだった。後悔を残したとしても、全て平等に尊重して扱って、後悔から助け出せるように過ごしたい。
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