くりふ

ザ・ビートルズ&インディア/ビートルズとインドのくりふのレビュー・感想・評価

3.0
【Ticket To Lie】

U-NEXTにて。無味なタイトル通り、ビートルズとインドに関し、基礎知識を得るにはお手頃でした。

彼らがインドに行きマハリシ・サギいやヨギに弟子入りしたが幻滅…早期退職いや帰国したのは知っていたが、異文化への興味と、若気の至りから一時血迷っても、遅かれ早かれ離脱したのは当然でしょう。

“超越瞑想を行うことで地上のあらゆる問題が解決される”とか“霊的覚醒の状態を達成すると飢え渇きを制御する能力、前世の知識、尋常でない身体能力、肉体を離脱して純粋意識の状態で移動する能力などの超常的な能力を取得できる”とか…ホラ吹きオヤジやん!“ポア”などには向かわずに、本当によかったよね。

マハリシ・サギいやヨギ絡みはしょーもなかったが、他にへえー!が幾つも出てきて、見てよかった。

お腹にジョージ・ハリスンが居た時、母親が聞いていたのがインド音楽だったそうだ。妊娠が落ち着くからと。…彼があそこまで傾倒したのは、胎教されていたからなのか!?

そんな彼が大人になって、楽器シタールに夢中になる辺りは、感心して見ておりました。奏者シャンカールとの師弟関係など、なかなか興味ぶかく。

世界を席巻していたビートルズが、インド文化との接点を作ったことは大きいでしょう。これはひとの歴史の面白さ。教育や政治では叶わなかったこと。本作で、いちばんの学びでした。

で、いちばんオモロかったのが、インド映画との接点!『007/オクトパシー』で“インド版ジョーズ”を演じたカビール・ベディが、若いころ潜入取材した話などへえー!ですが…やっぱり笑ったのは、当時エルヴィス・プレスリーと比較されたというシャンミー・カプールが…イケメンだった筈が、演じたコレ!

https://youtu.be/KwamsYUJ6a0?si=D7KJCvM6HX-9XRN2

演出で笑いを取りに行った可能性もありますが、当時のインドは、ビートルズをこう見ていたってコトすか!? 個人的には本作でいちばんオモロくて、いちばんの収穫でした!www

<2024.3.21記>
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