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パットン将軍最後の日々のmhのレビュー・感想・評価

パットン将軍最後の日々(1986年製作の映画)
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「パットン大戦車軍団」の正統な続編をテレビ映画でやっちゃったやーつ。
こちらのパットン将軍もジョージ・C・スコットが演じてる。もうそれだけで価値がある。
WW2が終わってドイツ・バイエルン州で戦後処理をしているところから。いまひとつぱっとしない毎日と、史実通りの交通事故もリアルに描く。
前作とのブランクで少しお年を召したのが、戦争が終わったあとのパットン将軍の意気消沈とも取れるのうまい。
背骨をやられて半身不随となり、頬骨からフックを伸ばしてクビを引っ張る方式から、頭蓋骨を直で引っ張る方法に変えるの見てるだけで痛い。
英雄パットンをドイツで死なせるわけにはいかないので、半ばあきらめ気味にアメリカに移動する最中に死んでしまった。
動けない状態で見る、若い頃の回想が、高齢であることもあいまってかなり幻想的だし効果的だった。前作には一切なかった家族との交流をメインにしてるのもうまかった。
ハリウッド映画のシナリオ開発能力はえげつない。
豪華絢爛な戦争もの「パットン大戦車軍団」がかなり好きなので、その関連作というだけで満足度高すぎだった。

余談。
フィルマークスに掲載リクエストしていたタイトル。いつもありがとうございます。
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