(記録として)
数学の天才物というのは、エニグマを解読したアラン・チューリングや、菅田将暉のアルキメデスの大戦などいくつかあります。しかしこれはそのどれともやはり違いました。
一言で言うと、現代学園ドラマ風の韓流イケメンが数学を素材にドラマチックにはっちゃけて、なんて揶揄できるほど軽い側面がありました。
しかしその一方では、脱北者の数学の天才おじさん、また息子が亡命した南で亡くなってしまって、というような重い伏線もありました。はたまた主題である超エリート校の桎梏や、そこで起こった全国テスト漏洩事件もある。なのに、なにか荒唐無稽な・・・・ファンタジックな感じは否めません。
ではつまらないかというと、あにはからんや日本のTVドラマ物とは違いました。なぜか引き込まれて、少し涙ぐむ場面もありました。
韓国映画の発展はすさまじいと思いますが、評価の仕方は難しいかもしれません。
韓国にはまだまだ、昔の日本のように男社会があって、上下関係があって、本音でぶつかり合っている感が溢れているので引き込まれたのではないかと思います。
こういった韓流スターたちもいつかリアルに徴兵に行くんだな、と考えながら鑑賞しました。