ジャクト

かがみの孤城のジャクトのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.2
原作既読。大好きな本だったので、映画をとても楽しみにしていた。

2時間という制約もあってか、個人的に好きだったシーンがわりとあっさり描かれている部分はあったが、全体的には非常によくまとまっていて満足できる作品だった。登場人物の造形もイメージ通りで、伏線も所々にしっかりと撒かれており、謎が少しずつ少しずつ明らかになっていく様には爽快感を覚えた。

辛い現実を忘れ、友情を育み、最後には一歩踏み出す勇気を得ることができた、鏡の中の孤城での大切な出来事。見終わった後は登場人物みんなが愛おしくなり、気分が晴れやかになった。

現在進行形で逃げ出したくなるような環境にいる学生、そして、逃げ出したくなった過去がある大人。多くの人の心に刺さる素敵な作品だと思います。もう一度、原作も読みたくなりました。
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