ジャクトさんの映画レビュー・感想・評価

ジャクト

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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.9

タイトル通り、超高速での参勤交代を遂行するというストーリーには面白味が感じられたものの、登場人物のキャラクター姓やストーリー全般は相当にベタで、良い話あり、ギャグあり、スカッとする結末ありと映画として>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

一人の青年が殺人罪で逮捕された。十二人の陪審員たちは青年が有罪か、無罪かを判断すべく、密室にて熱く議論を交わしていく……というストーリー。

一室から舞台が動かない、いわゆるワンシチュエーションものの
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

4.3

仙台藩の宿場町である吉岡宿では、お上に課される重税に苦しむ庶民の破産と夜逃げが相次いでいた。そうした苦境を脱するために登場人物たちの考えた秘策が、藩に金を貸し、その利息で重税による負担を軽くしようとい>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.4

コンビを組むギャングのヴィンセントとジュールズ、ギャングのボスの妻であるミア、ファミレスにて強盗を企てるカップルに、八百長を指示されたボクサー。様々な人物の思惑や行動が入り乱れ、絡み合っていく作品。>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.1

アメリカにおいて農業で一旗揚げることを夢見る韓国系移民のジェイコブは、家族とともに田舎に引っ越し、ボロボロのトレーラーハウスにて生活を始める。生活に対する妻の不満や不安、息子の心臓の病などもあって先行>>続きを読む

トレマーズ(1990年製作の映画)

4.1

アメリカの小さな町に突如として出現した、地中に潜む謎の怪物。怪物による死亡事件が多発する中、人々は身を守るための戦いに挑む……といったストーリー。

B級感のあるモンスターパニックものながら、ユーモア
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.0

オーストラリアで1週間で上映打ち切り、ヨーロッパ各国でも上映禁止……という前情報を頭に入れてから観ると、それほどでもないのでは?という印象を抱く。

ただ、サイコホラーとしては独自の色味を持った作品で
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.6

B級の脚本家であるジョーは借金取りに追われ、逃亡する最中に郊外にひっそりと佇む大豪邸を見つける。そこに住んでいたのはノーマ・デズモンドというハリウッドの往年の大女優で、ノーマが構想する大作映画の脚本を>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.1

海辺の田舎の町にある美容院、パーマネント野ばら。町に住む女性たちが集い、ざっくばらんに語り合う場と化しているこの美容院に、娘のなおこが離婚して子供を連れて戻ってきていた。日々を過ごしながら、地元に住む>>続きを読む

楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

4.2

地球が壊滅的な被害を受け、容易に住めない星と化した西暦2400年。大半の人類は肉体を捨て、ディーバという電脳空間に移り住んでいた。そのディーバにおいて捜査官を務めるアンジェラは、ディーバに攻撃を加える>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.2

原作既読。大好きな本だったので、映画をとても楽しみにしていた。

2時間という制約もあってか、個人的に好きだったシーンがわりとあっさり描かれている部分はあったが、全体的には非常によくまとまっていて満足
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

4.5

コワすぎ!シリーズを完走した上での感想。派手で真剣で、それでいて馬鹿馬鹿しく、B級らしく、工藤や市川といったキャラクターのことが好きになる素晴らしいホラーシリーズだった。

口裂け女やこっくりさんとい
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ブルー・マインド(2017年製作の映画)

3.8

両親の都合で見知らぬ街へと引っ越してきた15歳の少女、ミア。慣れない環境への不安や心身ともに不安定な年齢であることから両親に当たってしまうなど、新たな場所において順風とは言えない生活を過ごしていた。>>続きを読む

オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

4.3

白石監督節が存分に炸裂している映画だと感じた。ホラー要素のなかに垣間見られるコメディチックな雰囲気や台詞、B級っぽさをあえて演出しているであろう作風、その案配の巧みさは「カルト」や「オカルト」同様に好>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

両親と兄が聾唖者である家族のなかで唯一の聴者である高校生のルビーは、幼い頃から周囲と家族の橋渡し役をこなしていた。午前3時に起きて家業である漁業を手伝い、魚の売却などの交渉の際には手話にて通訳を行い、>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

黒人の主人公が白人の彼女の実家に招待され、歓迎を受けるも、どこか言い知れぬ違和感を覚えはじめる……といった作品。

免許証や鹿の遺体、フラッシュなど様々な伏線と見事な回収。絶妙な気持ち悪さを感じさせる
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.8

映像のチープさなど、低予算な印象は全面にありつつも、創作怪談のきさらぎ駅を下敷きにしたストーリーや、一人称のゲームのような演出が普通に楽しめる作品だった。意外性のある展開もあり、ホラーとして良い映画だ>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.5

第一次世界大戦が舞台。若きドイツ人兵士のパウルが、絶望と苦悩に満ちた戦場で生き長らえるために奮闘する様が描かれている。

まず、映像が素晴らしい。銃撃や大勢の歩兵の突撃など戦争映画らしい迫力があるのは
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.3

主人公は家庭を顧みないビジネスマン。ある日、そんな夫に不満が爆発した妻が家を飛び出し、後には主人公と7歳の息子だけが残される。主人公は息子の不慣れな世話を始めるが……といった内容。

ダスティン・ホフ
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スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

3.5

物語における善と悪を中心に描いた作品。

いかにもお姫様なキャラクターが悪側の魔女に配置されたり、善側に自己中心的な側面があることを作中で指摘していたりと、童話の定石を崩そうとしているのはよく分かった
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.5

兄のキャラクターや中盤のピンチの作り方など、多少の強引さはあったように思うが、最後はしっかりと泣ける作品になっていたのは流石のピクサーだなと感じた。

兄弟愛や家族愛、主人公の成長要素が詰めこまれた王
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ネズミのレミーが天才的な嗅覚と味覚を活かしてシェフになる物語。成り上がり要素あり、恋愛模様あり、敵対する人物との対決ありと盛りだくさんな内容で、映像の綺麗さもあってとても楽しい映画だった。

シェフと
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.5

人間の感情にキャラクター性を与え、性格を形作る要素をわかりやすく具現化した作品。主人公である女の子に起きている出来事自体はさほど劇的なものではないのだけど、ヨロコビやカナシミといった感情たちが実際にキ>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.2

「きらめき、それ自体が生きる意味とは限らない。きらめきはどこにでも存在し、それに気づけるかどうかだ」というメッセージが込められていたように思う。

綺麗事かもしれないけど、そのことに気づけるだけで人生
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

人類滅亡の危機にも関わらず、隕石を会社の利益のために利用しようとする人間は出てくるわ、隕石の衝突を必死に訴える大学院生を民衆はSNSでバカにするわと、今際の時にも人類は一枚岩にならないのね……なんてい>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.5

独自の世界観に愉快なキャラクター、独特な台詞回し。四畳半シリーズが帰ってきたなという印象。

若干ややこしいタイムパラドクスの部分も「私」がしっかり説明してくれるのですんなりと理解でき、物語が収束して
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.4

盛り上がりや起伏のない展開に最初こそ退屈な映画だな……と感じたものの、映像の綺麗さや空間の切り取り方の上手さ、ノマドとして生きることの希望と難しさを絶妙なバランスで描いている稀有な作品だと考えを改めた>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.3

アクションあり、友情あり、映像美ありと映画として完成度の高い作品だと感じたが、3が完璧な出来だっただけに、蛇足のように思えてしまった。友情は描かれてはいたものの、ウッディやボー以外のおもちゃが活躍した>>続きを読む

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

映像、ストーリー、キャラクター、演出。どれも素晴らしかった。物語終盤では思わず号泣。自分用にも長文で感想を残す。

視聴し始めてすぐ、演出の細やかさに良作の予感がした。たとえば、主人公たちが廊下を走る
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

2.9

作画はポップで綺麗だけど、ストーリーがぶれているように感じた。

互いにコンプレックスを持つ少年少女のボーイミーツガールかと思いきや、キャラの掘り下げもそこそこに知り合いのおじいさんを助ける方向に物語
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呪詛(2022年製作の映画)

4.3

モキュメンタリーの傑作。日本のホラー映画や「呪いのビデオ」などのホラー映像作品の影響が垣間見られ、それらの演出が恐怖感を引き出すのに効果的に使われている。

また、アジア的な雰囲気や怪しい宗教の描写も
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バブル(2022年製作の映画)

3.1

映像の綺麗さやヒロインの儚さなど、断片的な印象はあるのだけど、全体的な映画としてはいまいち記憶に残らない感じ。美しい作品ではあると思うのだけど、「美しい」以外の感想があまりない。何が良かったか、何が悪>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.7

無人島に漂着してしまった男が故郷への帰還を目指す物語。
トム・ハンクスの演技が素晴らしく、無人島での生活にも切迫さが感じられ非常に引き込まれた。そしてウィルソン、彼の存在がこの映画を特徴的なものにして
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CURE キュア(1997年製作の映画)

5.0

紛うことなき大傑作。役所広司も萩原聖人もハマりすぎていて怖い。質問には質問で返し、自らを探ろうとする言葉には徹底的に答えることがない間宮(萩原聖人)。そんな彼と接していくうちに登場人物たちはペルソナを>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.9

個人的には大傑作。アデルの愛嬌ある顔立ち、どこか隙のある演技。エマのボーイッシュな美しさ、どこか危うさのある雰囲気。この二人しか適任者はいないんじゃないかって程のハマりっぷり。見ていて非常に引き込まれ>>続きを読む

心のカルテ(2017年製作の映画)

3.5

摂食障害の描き方にリアリティーがあるように感じた。時折出てくる摂食障害ギャグも作品に独特な雰囲気を与えていて、不思議な魅力のある作品だった。授乳シーン後の主人公の「産まれ直し」を美しい映像で表現してい>>続きを読む

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