しろくま兄サキス

かがみの孤城のしろくま兄サキスのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.5
【一貫して人が大人になる痛みを描く監督】
 謎のお城に集められた多感な年頃の少年少女7人。どうもそれぞれ何かしらの事情を抱えてるっぽいけど、お互い牽制しあって突っ込めないでいる7人。そこは率直に尋ねればいいのに、自己開示すればいいのにっておじさんなんかは思うけど、それが出来ないからそこにいる7人。互いに影響し合いながら少しずつ大人の階段登っていく7人。なんで7人?なんで狼様?後半の伏線回収はちと強引にも感じたけど、そこそこ泣かされる。2周目の鑑賞推奨(あ、韻踏んでる)。
 自分なんぞはそれ相応の年齢になったら、自然に大人になるもんだと思ってたけど、もしかしたら親はもちろん周囲の人の支えがあったからこそ大人になれたのかも知れないなーなどと。

 原恵一監督はマサムネくんに小学生探偵的決めゼリフ言わせたいがために高山みなみさんをキャスティングしたとしか思えないwww。