このレビューはネタバレを含みます
田舎のスクラップ工場のロケーションが閉鎖感を良く表してる。
DVDで見るときたまにタイムコードを気にしてみるときがあるが、1/3を過ぎた頃に物語が動き始め、半分を過ぎると筋が思わぬ方向にぐいっと曲がる。
ここ最近の感覚として邦画はもちろん、深夜ドラマやお笑い芸人の単独ライブなど至るところでカルト宗教が劇中に出てくる。常に不安定で先行き不透明な現代社会で、別のものにすがることで自我を無くし楽になりたい欲望が反映されてるのか。まあ、そもそも自国のトップがそうだからな。
松重豊はピンポイントでも存在感があるし、怪しい役をやる宇野祥平はやっぱ良いなあ。
40過ぎて女性を知らない秋本の行動には確実にミソジニーがあると感じたが、事件後の行動がそれにどういう変化をもたらしたかをもっと詳しく知りたかった。