試写会にて
サカナくんの自叙伝を映画化
幼少期からおさかな大好き、さかなの虜なサカナくんことミー坊
母の理解もあり、個性を尊重されのびのびと育ち、周りの人も巻き込んで真っ直ぐにおさかなを愛すことが出来た幸福な世界が沖田修一監督によりほのぼのと描かれている。
一部フィクションもあるように思うが、ヤンキーとのエピソードは聞いたことがあるような…
サカナくんといったらなTVチャンピオンあたりは全く描かれていないのはしょうがないとは言え残念。
色々な魚関連の職につくものの社会不適合者のような扱いを受け自分の理想と違う歯痒さが大人になり表層化してしまうが、それでもミー坊は夢を抱いてキラキラしている。
そんなミー坊がある時だけ自分を忘れてしまうほどショックを受けるのもまた、人間だということに安心してしまう。
長尺ではあるが、さかなクンの伸び伸びとした半生をゆったりとした空気で味わえる作品である。
