いかえもん

雪之丞変化のいかえもんのレビュー・感想・評価

雪之丞変化(1963年製作の映画)
3.6
続いて、こちらの作品。これは主演が長谷川一夫さんで、300本目を記念して作られた映画らしい。なので、特別出演的に市川雷蔵さんと勝新太郎さんも出てます。

長谷川一夫さんがどうも一人二役で、歌舞伎役者の女形と闇太郎っていう鼠小僧みたいな感じの役の二つをやっているみたい。途中でこの二人なんか似てないか?と思いながら見てたら最後にわかった。
この歌舞伎役者の雪之丞さんが親の仇を取るってお話。

で、市川雷蔵さんは闇太郎に対抗して昼太郎ってなんだそりゃ?!な名前で登場する。しかし驚いたのが、これまで見てきたシュッとした侍の雷蔵さんと違って、明るい雰囲気で登場してきて、画面がぱっと華やいだこと!ああ、花のある役者さんってこの人のことだわ!と思った。
シュッとした侍もいいけどこんな感じもステキっす。
勝新さんは後半に出てきたんだけど、暗闇で光るあの目は何だ!怖すぎ!迫力ありすぎ!でも最後の方いい人だった。

長谷川一夫さんって初めて見たけど、ごっつくて女形ってこんな感じでよいんでしたっけ?なんかもうちょっと線の細い感じをイメージしてましたけども…。

映画の撮り方がちょっと変わってて舞台みたいに見えるところもあったり、なんか不思議な感じでした。

この映画の収穫は市川雷蔵さんの明るい雰囲気が見られたことで、他の映画でこんな明るい雰囲気のを見てみたいなと思いました。