一作目を観てないもんだから敬遠していたシリーズだが、ちょっと待ってよ無茶苦茶面白いじゃない。
不快度の高い異常者の悪役を、「エターナルズ」出演でハリウッド進出も果たした、名実ともに無敵のヒーロー化したマ・ドンソクが、剛腕で以てブッ倒す、話の筋書きは大体前作と同じだが、今回は流石に実話ベースではない上に脚本のブラッシュアップ度も高くてその点でも面白かった。
(海外に進出ないし逃亡した犯罪者は、同じ国の人間をカモにするのはどの国も同じか)。
前作は実話ベースを大いに脚色したと言う感じだったので、不快な悪役が活躍する場面が多くて、マ・ドンソク演じるソクト刑事が活躍する場面がそこまでない印象を受けていたが、今回のソクト刑事はベースから解放されてのびのびと、暴力全肯定横暴振りを異国の地でも十二分に発露させている。
とは言え、ベトナムでの捜査は作中で散々ツッコまれてるくらいには違法行為だけど。
ただやっぱり、こういう映画はこうでなくちゃね。
横暴ではあっても正義ではある。
明らかにパワーアップした一撃でほとんどの敵を戦闘不能にする攻撃は観ていてやっぱり爽快だったし、ソクト刑事が画面に出てきた時の安心感もすごいし、外道なはずの敵に同情するような場面も少なからずある、非常に楽しめるアクション映画だった。
