バイオテロであり、パニックムービーである本作。話の展開ぎ早く、これでもか、というぐらいに畳み掛けるプロットは飽きさせないです。
少し、無理がある話の展開がありつつも、観客をそこに留まらせないのはさすがです。
イ•ビョンホンが良いお父さんになっていて、良かったです。
テロリスト役のイム•シワンさん、不気味さと狂気をうまく演じていて、とても素晴らしかったです。少し、早く退場し過ぎでした。
チーフパーサー役のキム•ソジンさん、素敵な女優さんです。
パニックムービーをパニックだけにとどまらず、情に訴えかける部分が多いのは、アジアのウエットな部分も感じました。
少し、劇伴の音楽が観客を盛り上がらせようと扇状的であるのが、逆にうるさすぎる気がしました。観客に委ねることが少ない映画です。
でも、多額の予算をつぎ込んで作ったであろう映画であり、十分楽しめました。
バイオテロであり、誰に、どのように感染するかわからないという設定は、コロナの時代ならではの設定であり、そこに翻弄される弱い人間を描いていたところも、単なるパニックムービーにとどまらない理由だと思います。
世界での女性議員割合ランキング、韓国は132位、日本は153位。
本作では国土交通省大臣が女性であり、国の意思決定グループにも女性がちらほら混じっていたのは、女性の地位向上が韓国でも考えられておるのかしら、ということも思いました。
